近年、年齢問わず頭痛・首の痛み・肩こり・腰痛等・さらには自律神経系から惹き起こされる不調で辛いおもいをされている方が増えています。
当院に来られている中での一番の低年齢の方は小学校の低学年の子です。
皆さんに共通しているものの一つ、やはり姿勢の悪さです。
特に座っている時の姿勢・体勢は大きな問題となります。
生活様式の変化(欧米化)やパソコン・スマホ・ゲームなどが当たり前に普及し、それ以外にも、椅子に座って出来る、出来てしまうことも多くなりました。
これは便利でより効率的に物事を行えるので非常に良いことではあるのですが、身体にとっては非常にストレスをかけることが多くなります。
かと言って、いまの世の中座って作業しないようにするのはある意味で困難なことかもしれません。
では、どうすれば良いのか?
それは今までのように何も気にせず座るのではなく、
少しだけ座る時の意識や体勢を変えるだけで身体への負担を軽減されることができます。
誰しもやってしまう代表的な悪い姿勢といえば、
「猫背」ですが、
ではなせ猫背のような背中を丸めた姿勢ができるのか?
それは骨盤が後方に傾くからです。
後方に傾くと??
ヒトの身体は必然と頭を骨盤の真上の置こうとします。
これは、身体の中でもっとも重要である「頭」をなるべく安定した状態に維持しようとするためなのですが、その影響を受けるのが背骨です。
ちなみに
背骨を横からみるとS字にカーブしています。背骨と言われる骨の数は24個
首(7個)…前カーブ
背中(12個)…後ろカーブ
腰(5個)…前カーブ
*前カーブ12個 対 後ろカーブ12個 でバランスが取れています。
骨盤が後方に傾くことでこのバランスが崩れます。
背骨全体が大きなCの字のような状態になってしまいます。
普段座っていて、それほど苦痛に感じることはないかと思いますが、
身体では…
骨盤は後方に傾くことでさらに不安定になり、腰の関節は後ろに引っ張られ、背中はより丸くなり、首も前カーブがなくなります(ストレートネック状態)
その状態が続けば、当然のことながら、頭痛・首の痛み・肩こり・腰痛等が惹きこされます。
さらに女性の方は冷えやむくみ、さらには婦人科系の問題を惹き起こしやすくなります。
そして、その不良姿勢の状態は生命活動に非常に重要な脳と脊髄を循環している脳脊髄液の流れにも影響を及ぶすことになり、自律神経系の症状のような状態をも惹き起こしていまうこともあります。
関節や筋肉だけでなく、血管・神経・内臓など全てに負担が掛かります。
正常な状態 腰(前カーブ)と骨盤
骨盤が後方に傾き、腰も後ろに引っ張られている状態
実際にやってみると実感できます。
・座っている状態で少しだけ腰を反らすよに座る。
ポイントとしては、骨盤を意識して、座った時にイスに当たるお尻の骨を立てる(起こす)イメージで。
この状態を維持したまま、頭を前に倒し、背中を丸めて猫背姿勢をしてみてください。
首~背中にストレスが掛かるのがわかると思います。
これは頭が骨盤の真上にない(支えられない)状態なので周辺の関節・筋肉・神経に余計な負担が掛かっている状態です。
イスに座っている時だけでなく、床に直接座るあぐらや体育座り、女性特有のぺちゃんこ座りなども同じです。
《対策》
①背もたれと腰の間にタオルやクッションを挟む
②お尻の半分くらいをにタオルを敷く(角度が付くように)
特に②の方がオススメです。
これをすることにより自然に骨盤が立ち、腰も自然に前カーブがつくられます。
一番は座りっぱなしにならいことですが、
いつもの座り方を少し気を付けたり、工夫すれば身体に対するマイナス要素を減らすことができ、結果身体にプラスになります。
一日中姿勢良く座るのは難しいですが、少しの意識で変えられるものもありますので、ぜひ試してみてください。
市沢カイロプラクティックでは、今の痛みや不調だけではなく、これから惹き起こされてしまうかもしれない身体のさまざまな問題を取り除くことを一番に考えています。