時折、「肩が凝るのは重い頭を細い首で支えているから」と耳にすることがあります。先日、患者さんからも「自分は頭が大きいから余計凝るんだ」と聞きました。きっとどこかで聞いたか、何かを見たのだと思います。けして頭の重さが原因ではありません。
例えば、頭が昨日から急に大きくなって重くなったのならあり得る話ですが、頭も成長するとともに当然それ以外の骨格もあわせて成長し周辺組織も大きくであったり、強くなったりと成長しますので頭の重さが首や肩コリの原因にはなりません。もしそれが原因でとしたら人類みな肩コリになってしまいますし、頭が大きくて身体は小さく首もまだ細い小さい子供は首や肩が凝って凝って仕方ないはずですが実際はそんな事ありません。
ただ最近子供のうちから肩コリを訴える子達が増えてたのも事実です。それは学校・塾等で一生懸命勉強しているのもあるんでしょうけど、パソコンやゲームの普及により外で遊ばなくなったのもの大きな原因です。なかには外で遊んできなさいと言うと、ゲームを外に持っていって公園で座り込んで遊んでいる。なんてことも耳にします。子供の時にはさまざまな遊びの中から身体を形成し成長し、バランスの修正もする時なので気を付けて欲しいと思います。
やはり重要になってくるのは大人も子供も普段の姿勢です。特に座っている姿勢をみると頭を前に突出し、背中はクルッと丸まった状態が多いと思います。その状態で4~5㎏の重さがある頭を支えるには首・肩に非常に負担が掛ります。また肩(腕)も内側に入るような姿勢(肩甲骨が外に開いた状態)続くことになり首の後ろ、首の付け根、肩甲骨の周辺は過緊張を起こし血行不良になり筋肉が硬直してしまいます。姿勢が良い状態では首の骨や関節の形状は頭の重さがあることでより安定するような構造になっています。しかし不良姿勢を続けていると関節の後ろ側が常に引っ張られ関節間が開いた状態になり、本来の関節機能が果たせないことと、前に傾いた頭を支えるために靭帯や筋肉が過剰に緊張して凝ってしまうのです。不良姿勢を長期間続けることにより頭・首・肩に関わる関節に歪みが生じて慢性化したコリを引き起こします。その場しのぎのマッサージをしただけでは関節の機能までは全て改善されません。歪みが起きているところは修正して根本的なところからの改善をお薦めします!
当院では首、肩の凝りでもしっかりと動作チェックなど行い、関節だけではなく身体全体の機能を高めることによって早期回復と再発しづらい身体づくりを目指します!
ふじみ野 整体 カイロプラクティック Healing & Care 市沢カイロプラクティック 嶋田