腓(こむら)とは一般的に言う「ふくらはぎ」のことです。
ふくらはぎは膝裏からアキレス腱に掛けてプックリと膨らんでいる筋肉「腓腹筋」と、その腓腹筋に下にあって同じようにアキレス腱にまで付く「ヒラメ筋」という筋肉のことを指し、正式には二つ合わせて下腿三頭筋という筋肉です。
「こむら返り」とは、ほとんどの人が一度くらいは経験がある一般的に言う「足がツル」状態のことです。特に多いのが寝ている時(寝返りえをうったり、朝方に伸びをした時など)、水泳などの運動中、あと妊娠後期の女性に起こりやすいといわれています。突然ふくらはぎにツーンとした痛みが走ったかと思えばその後に激痛に見舞われる症状です。それは筋肉の急激な収縮によって引き起こされます。
原因としては病的要因によるものもありますが、ほとんどの人が経験するということは大多数の原因は他にあるといえます。
一般的に言われていることは、電解物質(カルシウム・ナトリウムなど)の不足であったり、激しく汗をかいたり、水分の過剰摂取によって血中の電解物質のバランスが崩れることによるもの、また血行不良や筋疲労によるものとされています。
日頃から食事の栄養バランスを気をつけたり、足りない栄養素はサプリメントやドリンクなどで補っている方、病院に行って(病的要因がない場合)筋肉を柔らかくする弛緩剤や血行を良くするためのビタミン剤を処方されて服用されてる方などもいらっしゃると思います。それでも「こむら返り」が起きることがあります。なぜでしょうか?
特に睡眠や水泳による長時間横になっている状態や、地面に足がついて無い状態が長く続くことによって骨盤の関節に適度な荷重が掛らないために関節間が緩くなったり、また妊娠後期の人では大きくなった胎児を収めるために骨盤の関節が内から押し広がり関節間が緩くなっている状態となります。
骨盤の関節が緩むことで腰から足の関節間も広がり引き伸ばされた状態になります。その状態が長く続くと筋肉も持続的に過剰に引き伸ばされるので、これに対して筋肉は本来の長さに戻して機能の回復を測ろうとして収縮します。このふくらはぎに起きた現象が「こむら返り」といいます。
特に「ふくらはぎ」は第二の心臓といわれ血液を心臓に送り返すという重要なポンプの役目をもっているところです。
寝ている時にこむら返りになりそうだったり、なってしまった時は、一般的に言われている足先を持って伸ばすのではなく、思い切って立ち上がってください。立ち上がることで関節に適度な荷重が掛り緩んだ状態になっている関節間がしまることで、引き伸ばされたことによるストレスがなくなり筋肉も自然な状態の戻ります。手で伸ばすよりも筋肉や関節を痛めることなく確実に早く収まり効果的です。また同時にその場足踏みを4~5回するとより効果が早いです。
どうしても立ち上がれないという人は壁に足裏をつけて足で強めに壁を押してみてください。そのあと足踏みすると良いでしょう!
ふじみ野 整体 カイロプラクティック Healing & Care 市沢カイロプラクティック 嶋田