昔から「頭寒足熱」という言葉あります。この言葉は見ての通り「頭を冷やして(寒)、足を温める(熱)」と言う意味があります。
では、なぜ頭を冷やして、足は温めるのが良いと言われているのでしょうか?
ここで特に重要なのが「頭を冷す」=「脳を冷す」ということです。
脳を冷すというと大げさに聞こえるかもしれませんが、風邪を引いた時には自然と頭を冷やしますよね?それはなぜでしょうか?
ヒトの身体は水・脂質・タンパク質・ミネラルで構成されていますが、身体を形つくる細胞は全てタンパク質でできています。もちろん脳もタンパク質(脂質性のリポタンパク)で構成されています。タンパク質は熱に弱く40℃以上になると変性し始めます。(生卵と非常に良く似ています。)
もちろん普段は恒常性の働きで身体の温度はある一定の温度(体内中心部温度は約37℃)に保たれています。熱が出た時に頭痛がするのは熱によって脳が熱膨張して血管や神経を圧迫するとともに、熱による脳の変性(破壊)の危険信号なのです。
昔の人はそのことを知ってか知らずか自然と真っ先に脳を冷してました。
と、ここで「じゃー熱がないんだから普段は別に冷やさなくても良いじゃないの?」と思うかもしれませんが、
ストレスの多い現代社会、仕事・人間関係・家庭などその他にもさまざまなストレスを受けています。そのダメージを一番受けるのは脳です。脳は神経系・ホルモン系を司る最高機能中枢(司令塔)です。
脳ではさまざまな処理・活動が行われているわけですが、常に過活動(活動熱⇑)が起きていると通常の脳冷却機構(鼻呼吸・静脈網)だけでは脳の冷却が追いつかない状態が起き熱がうまく処理できなくなり正常に働けなくなります。
(車やパソコンのような精密機械も同じように常にフル回転していれば熱を持ちます。熱によって壊れないように熱を逃がす、冷ますような機能がちゃんと作られています。)
司令塔である脳が熱でボーっとしていては正常な指令が出せないので身体にさまざまな影響ができます。
その状態が長く続いてるいうことは脳が休まることが出来ていないので質の高い睡眠も得られません。夜寝ようとする時に色々考えてしまったりするのも脳が休まっていません。結果として寝てるのに疲れが取れない・身体がダルイ・重いなどとなり、睡眠によって身体の再生・修復をするはずが出来ない状態になります。それは十分寝てるのに睡眠不足状態と同じです。肉体的疲労は当然のこと、自律神経や免疫にも大きく影響してきます。
ではどうするか?
強制的にでも脳を休ませてあげるこです。冷やすことにより過活動を抑え余計な活動熱の発生を防いであげることが一番効果的です。
冷やすには昔ながらの水枕に氷を20~30個位と水を入れて、それを枕として寝ると良いでしょう!最初は冷たいですがすぐに慣れてきて非常に気持ち良くなりいつの間にか眠りについてしまいます。
それは冬眠する動物と同じような環境状態を作ることにより、脳活動が緩やかになることで睡眠導入もスムーズになります。深く眠れることで朝の目覚めもスッキリします!
頭を冷やすことにより一番遠い足とで熱の高低差も生れることによって血液循環にも変化が起き血流も良くなります。寝る時にどうしても寒い時は足元は温めてあげましょう!(理想は湯たんぽです)
日ごろから知らず知らずフル回転させてしまっている頭(脳)を休ませてあげましょう!それが結果、身体のためにもなりますよ!
ふじみ野市 整体 カイロプラクティック Healing & Care 市沢カイロプラクティック 嶋田