便秘とは①排便が3日以上無い、週3回以下 ②排便の困難さ ③残便感
日本内科学会によると「3日以上排便がない状態、または毎日あっても残便感ある状態」と定義されています。
便秘の種類には、腸に障害があり腸管が狭くなっている「器質性便秘」と、腸の機能低下、または機能異常である「機能性便秘」とがあります。便秘として多いのは「機能性便秘」の方で、更に3つのタイプに分けられます。
①直腸性…多忙、環境の変化、プライバシーの欠如、不規則な生活、便意の抑制、下剤や浣腸の乱用などで直腸内圧に対する感情性が低下し直腸反射は減弱して便意を生じなくなる。
②痙攣性…精神的ストレスや疲労により自律神経のバランスを崩す。結腸(特に横行結腸より肛門側の結腸)が過度に痙攣性の収縮し、腸管膜が狭まり輸送に時間が掛る。
③弛緩性…食事量・食物繊維の摂取不足、運動不足、加齢、経産婦、臥床者などの腹筋力の低下、腸管への機械的刺激不足による腸蠕動運動の低下、便が貯留し必要以上の水分吸収がおこる。
排便は朝起き上がった時から準備が始まり、便の輸送が促され(起立反射)、食事と取ることで大腸の運動をさらに誘発されます(胃反射)。便が直腸に送り込まれ直腸内壁が伸展、内壁圧が高まると粘膜を刺激して排便反射が起き、肛門括約筋が弛緩して排便がはじまります。日本人の便は大体7~8割が水分、残りの1~2割くらいが腸内細菌の死骸、食べ物の残りカスが1割強、残りは脂肪やその他です。(便の理想は1日1回、小さなバナナ1~2本[約150g位]で黄色か褐色)
女性に多い理由は
①排便に必要な括約筋、腹筋の力が弱い。(身体全体の筋の重さは男性の方が50%多い)
②外や人前で便意を感じても、躊躇や我慢をしてしまい排便のリズムが狂う。
③ダイエットや偏食(食べないことにより腸の蠕動運動がおろそかになる。便の素が少ない)
④ストレス(自律神経のバランスが崩れる)
⑤便秘薬などの乱用。頼り過ぎると自立的な蠕動運動(腸の動き)の阻害となる。
⑥骨盤の形状。胎児を育てるために横に広いため腸が少し低く広く配置されているため。男性に比べても個体も液体も無くなるまで時間が掛る。また下半身に脂肪も貯まりやすく血液も骨盤に滞りやすくなる。
⑦女性独特のホルモンの影響
が挙げられます。
⑦について特に、プロジェステロン(黄体ホルモン)というホルモンの影響があり、月経前や妊娠初期に特に多く、妊娠初期や排卵後に盛んに分泌されるホルモンです。このホルモンは体内に水分を蓄積しようとする働きがあり、その結果排便に十分な水分が補給されなくなってカサも小さくなり排便しにくくなります。更に妊娠した時には流産を防ぐために子宮筋の収縮を抑制させる働きがあり、その働きは腸の運動(蠕動運動)にも影響を及ぼします。
プロジェステロン(黄体ホルモン)は妊娠維持に関係し、排卵後(生理後約1週間)に卵胞が黄体に代わると卵巣から分泌されはじめ、子宮内膜に受精卵が着床しやすくする役割があります。
妊娠すると胎盤が出来上がるまで卵巣の黄体から分泌が続き、その後は胎盤から分泌され続け子宮を安定させる働きがあります。
プロジェステロンは生理終了後から約14日目から分泌が多くなり始め、次の生理直前まで約2週間の優位期となるため必然と月の半分は便秘しやすい状態になってしまうというわけです。
特に女性特有のホルモンの影響は大きいのですが、日頃からバランス良く食べ(特に偏食は注意)、適度に運動することは当然大切です。なるべく薬に頼らないように心がけましょう!
また骨盤を歪みは内臓機能低下や血流の滞りを生むことになりますので、骨盤を正して本来の機能を高めてあげましょう!
ご相談、骨盤の矯正も当院に任せください。
ふじみ野 整体 カイロプラクティック Healing & Care 市沢カイロプラクティック 嶋田