喘息の方にとっても気圧の変化は大きな影響を及ぼします。
特に気圧が低くなると身体全体(細胞レベル)が膨張傾向になります。
普段何も感じませんが、気圧(1気圧=1013hPa)という圧で抑えられていて、その状況下の元で身体は通常の働きができる仕組みになっています。
気圧が低くなったり、変動が大きいと身体にさまざまな影響が出ます。
気圧は低い状況での膨張とは、例えるならば高地などにお菓子の袋など持っていくと袋がパンパンに膨れる。と同じ原理です。
身体でも至る所で同じことが起きています。飛行機で耳がキーンとなるのも同じことです。
喘息では特に胸腔(心臓・肺・気管の入っているところ)に影響が出やすくなります。
胸腔とういうのは空間(腔)ですが、そこにはさらに風船と同じように膨らんだり萎んだりする肺もあります。
胸郭が膨張するということで呼吸時の肺や肋骨の動き、さらには横隔膜の動きを妨げることになります。
喘息の方はその傾向が特に強いので、その状態が続くとスムーズに呼吸が出来なくなり息が苦しくなります。
苦しいので息を吸おうとしますが、吸えば吸うほど苦しくなる
すると身体はどう対処するか…
咳込むことによって強制的に肺に溜まっている空気を出し新鮮な空気を入れようとします。
これが喘息で咳き込む理由です。
呼吸は「吸う」を「呼ぶ」と書きます。吸うには、まず「吐く」ことを意識するのが大切です。
出さなければ、入ってきません。苦しい時ほど吐くことが大切!
実は気圧の大きな変化がなくても喘息発作は引き起こされやすくなります。
それは何故か?
身体のバランスによって胸腔(横隔膜より上)だけではなく、腹腔(横隔膜より下)・骨盤腔も大きく関わってくるからです。
足元から骨盤の傾きや捻じれなどがあれば当然のことですが骨盤腔・腹腔にも傾きや捻じれが出ます。
見た目の捻じれや傾きだけではなく、体内(各臓器)でも同じことが起きます。
呼吸に関わる全て(気管・肺・肋骨・横隔膜、呼吸に関わる筋肉など)に影響が出るのです。
呼吸ひとつとっても身体全体の連動運動です。
そこから改善していくと呼吸するのがとても楽になってきます。
小さなお子さんにも同じことが言えます。
ちなみに小児喘息が大人になると自然に治まるのは二足歩行が確立されることにより、胸郭が丸みをおびた形から楕円形になり胸郭が安定するからということも言えます。
ご自身でできることは、まず日頃からちゃんと吐くことを意識すると良いと思います。
細めのストローを使ってゆっくり息を吐くという練習も良いでしょう。
また、当院では胸に手を当てながらの呼吸の仕方なども直接アドバイスします。
ただ、一番は大切なことは身体全体を見直すことです。
「身体はすべて連動しています!」
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