《当院で行う頭軸圧の一例》
地球上においてのモノは全ては重力を受けています。
当然、ヒトの身体も同じです。
身体(関節や組織・細胞間など)全てにおいて重力という負荷を受けることで通常の生命活動が行われています。
宇宙飛行士の方々をみただけでも、重力負荷がないために筋肉は衰え、骨もボロボロになります。それだけではなく無重力の空間では通常生命活動が行えない=生きてはいけなくなります。(ここではこれくらいにして…)
実際の骨格の構造をみても二足で立ち、重力を受けながら自重を支えられるようにつくられています。
首の関節の構造を例にみても頭部の重さや圧力を受けることによって各関節が自動的に中心軸に揃うような構造になっています。
《後頭骨、首の1~3番目 前面》
アフリカなどで見られる水を運ぶ光景を一度は何かで目にしたことがあると思いますが、彼らは最大30㎏位の重さの水の入った瓶を頭に乗せて平気で運んでいます。普通に考えると首や肩が凝りそうな感じがしますが…。
疫学調査によるとこれらの地域には首からの問題によるさまざまな疾患が非常に少ないということです。
(首や肩のコリはもちろん、頭痛やヘルニア、肩から腕に掛けての痛みやシビレなど、その他にもさまざまな疾患)
それはどういうことかというと、水(液体)が入って水瓶を頭の上に乗せることにより、首の関節の長軸方向にピッタリと圧力が加わり、関節面において適切な方向で圧が掛かることで促される関節液(潤滑液)が分泌されるとともに、関節の整合性が高まるからです。
また、自然と頭の上に重い水瓶を乗せることで、自然と背筋は伸びることによって姿勢も良くなります。
(そのような姿勢でなければ逆に長時間・長距離運ぶことはできません。)
注意するべきところは「中身は水(液体)」であることです。(偏心性が少ないことが重要)
頭軸圧とはこの原理を利用しています!
首の関節の歪みを個別に修復させることともに、頭部から足部までの中心軸に適切な方向性をもって圧力(負荷)を掛けることで、首だけだはなく身体全体の修復をはかっています。
ちゃんと歪みを改善させることがベストですが、ご自宅でも頭軸圧を洗面器やバケツなどを使って再現することが可能です。
頭に折りたたんだタオルを乗せて上に8割くらい水を入れた洗面器やバケツを乗せて、倒れたりズレ落ちたりようにし、尚且つ首や肩などが辛くない姿勢や位置を探して3~5分位やってみると良いと思います。その時なるべく手放しが出来れば理想ですが、軽く手で支える程度が良いと思います。
手放しは最初はなかなか出来ないと思いますけどバランスが取れてくれば出来るようになります。
部屋でやっても良いですが、こぼれることを考えてお風呂の時とかに試すことをお薦めします。
やり方など詳しくはお問い合わせください。
自作ですが、施術用のものです。(頭軸圧+身体の中心軸圧用)